学びのボトルネック04 順序をもって記憶できない

物事の流れをせき止めている箇所、「ボトルネック」。全体から見れば小さな箇所かもしれませんが、そこのせいで、うまく物事が進まないことありますよね。小学生の学習にも存在するボトルネックを紹介します。

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順序を持って覚えるべき物事を、順序を無視して丸暗記する 
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今回も学習指導者ならすぐに「あー、わかる」と頷く現象です。
一見小さなことですが、実は重要な「ボトルネック」です。
学習の仕方・姿勢に重要な要修正点がある、わかりやすいシグナルです。
どの科目でもやはり覚えなくてはいけない物事はあります。

たとえば、こんなシーン
講師「セキツイ動物の分類を言ってみて下さい」
生徒「魚類、は虫類、両生類、哺乳類、鳥類」

正解です。正解ですが、そして、列挙する順番は指定していませんが、
なぜその順番で思い出す?!なぜその順番で口からでてくる?!
と、とても心配になります。

脊椎動物が魚類から始まり、陸に上がり、哺乳類になる過程とセットで考えていれば、自然と
「魚類、両生類、は虫類、鳥類、哺乳類」と口から出るはずです。

背景・ストーリーとセットで物事を覚えないと、いつまでたっても興味を持って学習に向かえるようにはなりません。
楽しくありませんよ、「脊椎動物の分類は5個あって、は虫類と、えーと」なんて丸暗記していたら。
そのままですと「私は覚えるのが苦手・嫌い」と言い続け、大人になったら「暗記をさせる教育はよくない。知識偏重教育はけしからん。」ということを確実に言い出します。

生徒が学習知識を列挙するときの順序、注意してみてください。
そこに、とてもとても重大な学びのボトルネックがあります。