小学生でもわかるGDP講座『GDPってなに?』

最近ニュースでよく出てくる「GDP」。
6年生の社会で習いますが、正直わかりにくいです。
小学生でもわかるように簡単に解説します。

ロジムの特技であり、価値とは、『複雑な物事や難しいことを、小学生にわかりやすく伝え理解してもらい考えてもらい、そして将来何かを生み出すきっかけをつくること』だと思います。
というわけでかんたん講義。

GDPは「Gross(グロス) Domestic(ドメスティック)Product(プロダクト)」の頭文字をとったものです。

Gross(グロス)=「総」・「合計」
Domestic(ドメスティック)=「国内」
Product(プロダクト)=「生産」・「うみだされたもの」

なのでGDPは「国内総生産(こくないそうせいさん)」と訳されています。

さて、時々テレビのニュースで、出てくるこのGDP。
GDPは「国内総生産(こくないそうせいさん)」という意味。
国内で新たに生み出されたモノやサービスの価値(付加価値)の合計額のことです。

小学生でもわかるよう簡単に言い換えると、日本国内で生み出された「儲け(もうけ)」の合計です。
身近な物事に置き換えて考えてみましょう。

【文房具屋さん】
文房具屋さんで、ふでばこを1000円で買いました。
文房具屋さんはそのふでばこを売るために、ふでばこを作っている人からふでばこを買ったり、家賃がかかったり、500円かかりました。
文房具屋さんの「もうけ」は500円です。
文房具屋さんはこの500円で、働いている人にお給料をはらいます。


【コンビニ】
コンビニで、お菓子を100円で買いました。
コンビニはそのお菓子を売るために、80円かかっています。
コンビニの「もうけ」は20円です。
コンビニはこの20円で働いている人にお給料をはらいます。


【学習塾】
あなたのご両親が塾に月謝を1万円はらいました。
塾は授業をするために8000円のお金を使いました。
塾の「もうけ」は2000円です。
塾はこの2000円で働いている人にお給料をはらいます。


このような、日本中の企業の「もうけ」の合計が日本のGDPです。
もし日本に、上の文房具屋さんとコンビニと塾しか存在しなかった場合、
日本のGDPは 500円+20円+2000円の 2520円です。

ここから下は小学校高学年向けのGDP講座です。

この「もうけ」 は、
働いている人の『お給料』や、『配当』といわれるかたちで国の人に配られます。
なので、 GDP = 「もうけ」の合計 = その国の人にくばられるお金の合計(給料・配当)

さらに、国の人は、その「くばられたお金」を使います。貯金はいったん無視します。
なので、 GDP = もうけの合計 = 人々にくばられるお金の合計 = 人々が使うお金の合計 

ということが言えます

先ほどまでの内容を踏まえて、ランキングを見ていきましょう。

1位アメリカ
2位中国
3位ドイツ
4位日本
5位インド

2023年に日本の名目GDPがドイツに抜かれ、日本は世界4位に転落しました。これは日本経済の成長鈍化や、円安・物価高などの影響を受けた結果と見られています。
2024年にはドイツと日本の名目GDPの差がさらに広がる可能性が高いとされています。この傾向が続くと、今後の経済力における格差が一層顕著になることが予想されます。

1位ルクセンブルグ
2位アイルランド
3位スイス
4位ノルウェー
5位シンガポール
6位アメリカ
38位日本
72位中国

2024年の日本の一人当たり名目GDPランキングは38位となり、前年の34位から4ランクダウンしました。
1位〜5位にランクインしている国々は、高所得国家として知られ、豊かな経済環境が整っています。アメリカは6位にランクインしており、世界の先進国として依然として高い水準を保っています。
日本は38位、そして中国は72位という順位に位置しています。日本の順位は、先進国の中ではやや低いものの、依然として高水準にあり、経済の安定性を反映しています。中国の順位は、急成長している経済を背景にしているものの、一人当たりGDPの面では依然として課題が多いことが伺えます。

GDPは、国がどれだけお金を生み出しているかを知るための大切な数字です。日本も他の国と同じように、GDPがどれくらいかを見れば、経済が元気かどうかがわかります。最近、日本はドイツに追い抜かれて4位になりました。これから日本がどんな方法で経済を元気にしていくのかが、とても大切になってきます。

また、国民一人当たりのGDPが高い国は、みんなの生活が豊かで、暮らしやすいことを意味しています。日本も、もっとGDPを上げて、みんながより良い生活をできるようにすることが目標です。

つまり、GDPはその国の「元気さ」を教えてくれる大切な数字で、私たちがより良い未来を作るために、どんなことをすれば良いか考える手がかりになるのです。

今回のGDPの解説を通して、難しい内容でも身近な例を使って理解できたかと思います。複雑な問題もわかりやすく、そして楽しく解決できるような「考える力」を育むのが、当塾の特徴です。「考える力」はこれからの学びにとても大切な力。中学受験にも大いに役立ちますし、何よりも「考える力」が身につけば、どんな問題にも柔軟に対応できるようになります。

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