皆一度は間違える|中学入試に出る「季語」の落とし穴

――「七夕=夏」はなぜ危険なのか?

中学受験の国語で、
「知っていたはずなのに間違えた」
そんな経験はありませんか。

その原因の多くは、知識不足ではありません。
“知っているつもり”で、言葉を読んでしまうことにあります。

今回は、中学入試でも頻出で、
多くの受験生が一度は引っかかる「間違えやすい季語」を3つ取り上げながら、
ロジムが重視している「読解の考え方」を解説します。


季語が間違えやすい最大の理由は、
漢字や現代の感覚で判断してしまうことです。

・漢字に「秋」と書いてある
・今のカレンダーでは夏の行事
・テレビや学校行事のイメージが強い

こうした“印象”だけで判断すると、
俳句や短歌の世界では簡単にズレが生じます。

中学入試では、
「言葉をどう読んでいるか」そのものが問われます。

では、実際に間違えやすい例を見ていきましょう。


「秋」と書いてあるので、
秋の季語だと思ってしまいがちですが――

麦秋は、夏の季語です。

理由はシンプルで、
「麦が実る季節」を表しているからです。

稲が実るのは秋ですが、
麦が黄金色になるのは初夏。
その“実りの季節”を表した言葉が麦秋
です。

漢字の見た目だけで判断すると、
確実に引っかかる典型例です。


「七夕って、夏の行事ですよね?」

そう思う方がほとんどですが、
俳句では七夕は秋の季語です。

理由は、七夕が旧暦7月7日の行事だから。

旧暦の7月は、
現在の暦では8月頃にあたり、季節は秋に分類
されます。

中学入試では、
こうした「暦の考え方」を前提にした言葉の理解が求められます。


「小春日」という言葉を聞くと、
「春っぽい日」「春先のあたたかい日」というイメージを持つ人が多いかもしれません。

しかし、小春日は春の季語ではありません。

小春日は、冬の季語です。

これは、「春のようにあたたかい日」という意味であって、
季節そのものが春に変わったわけではないからです。

具体的には、
晩秋から初冬にかけて、一時的に訪れる穏やかな晴天の日を指します。

ここでも多くの受験生が、イメージだけで判断してしまい、誤答します。


ここまで見てきた3つの季語には、共通点があります。

  • 麦秋:漢字は「秋」だが、意味は初夏
  • 七夕:現代感覚では夏だが、暦では秋
  • 小春日:名前は春だが、季節は冬

いずれも、
「漢字・雰囲気・現代の感覚」だけで判断すると間違える言葉です。

中学入試で問われているのは、
単なる知識量ではありません。

言葉を、決められたルールに沿って正確に読む力です。


季語を正しく判断するためには、

  • その言葉が何を指しているのか(意味)
  • いつの季節の現象なのか(背景・暦)

をセットで考える必要があります。

これは国語だけの話ではありません。
理科や社会の文章問題でも、同じ力が求められます。

「なんとなく知っている」
「聞いたことがある」

――この状態が、実は一番危険です。


季語は暗記すれば終わり、ではありません。
どう読むか、どう判断するかが問われています。

今回紹介した季語はいずれも、
中学入試で“思考のズレ”が露呈しやすい言葉です。

ロジムでは、
こうしたズレを一つひとつ言語化しながら、
「正しく読む力」「考える力」を育てています。


ロジムの授業では、
国語・算数・理科・社会すべてにおいて、
「考え方」「読み取り方」を重視しています。

まずは無料体験授業で、
「考える授業ってこういうことか」を体感してみてください。