わかるとできる

こんにちは。竹村です。

『わかることとできることは違う。わからせることはぼくの仕事で、
わかるようにやっているんだからわかるのは当たり前。そこから
先できるようになるために君たちが勉強しなければならないんだ。』

と、大昔に当時通っていた塾の先生に言われたことがあります。今と
なっては名前も思い出せないのですが、その話だけはいまだに
記憶に残っています。

今になって振り返ってみてもなかなか的を射た名言だと思います。
「できる」は「わかる」より先にあって、本当に大事なのは「できる」ように
訓練をつむこと。そこにきちんと手間をかけること。

ただ、時間がたつにつれて、その逆もまた真実かもしれないと思うようになりました。
つまり、「できる」と「わかる」は違う。「できる」からといって「わかる」とは
限らない、ということ。
自分が何をできているか、できていないのか「わかる」ということは、
問題点を発見して自分で改善していく作業ができるということ。
勉強でもスポーツでもなんでも、あるレベル以上にいける人とそうでない人の壁の
ひとつにこれがあるような気がします。そういう意味では、「わかる」は
「できる」の先にあるのかもしれません。

利発な子どもたちは解説を聞いてすぐ「わかって」しまったり、
逆に問題が「できて」しまったりするもので、それで満足してしまいがちです。

そういう時はなるべく「じゃあできる?」「どうしてこうなったの?」と
問いかけるようにしています。

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