こんにちは。竹村です。
生徒を教えてきてうれしくなる瞬間はいくつかあるのですが、
最もうれしい瞬間のひとつはそれまでいまいち苦手な部分のあった生徒が
ブレイクスルーをむかえた瞬間です。
子供に限らず誰しも苦手なこと、得意でないことは面白くないものです。
大人ならそれでも意志の力で集中力を保つことが可能ですが、
小学生の特に低い学年だとそれがものすごく顕著に授業態度に表れます。
しかりつければ静かにはなりますが、かといって別段集中力が上がるわけでも
ないので、吸収効率はさほど上がりません。
得意にならない→面白くない→でも長時間やらなければならない
→うんざりしてますます嫌いになる→集中しない→得意にならない→・・・といった
悪循環に入っていきます。
それでも根気よく工夫して教えていけば、不意にボトルネックが解決されたり、それまで少しずつ積み上げてきたものが閾値を越えたりして、ふっとできるようになる瞬間が訪れることがあります。
少したって生徒が「あれ、できる?」と自覚し始めたらしめたもの。「こんなの簡単じゃん!」「そんなわかりきったこといちいち言わなくて良いよ!」と、つい先週までの無気力な態度を忘れたかのように調子に乗り始めます。間違いを指摘されるとくやしがるようになり、分からないことにむきになります。
こうなれば逆に、
得意→長い時間野っても気にならない、集中できる→授業内容を効率よく吸収する→得意になる→・・・
といった好循環に入っていきます。
教師冥利に尽きる瞬間です。