2025年麻布中 国語|読解力で差がつく入試問題

2025年麻布中 国語の問題では、『藍を継ぐ海』(伊与原新)という文学的で深みのある物語文が課されたように、麻布中は毎年、8000字程度の問題文で、物語が中心でありつつも哲学的・心理的な深い読みを要求する長文が特長です。


1題で8000字となるので、文庫本15ページくらいを読み、覚え、骨子を掴むわけです。多くの学校では小説と論説合わせて8000字程度です。この問題の細かい分析は、この記事の目的ではないので割愛し、「そもそも8000字程度の文章を読解するのに必要な基礎力とは何か?」についてコメントを残したいと思います。

1. 一気に読み切る読書体力

息切れしてしまい、気が散ってしまうと厳しいです。この程度の量の「文字を読む」ということに慣れる読書経験を積んでいて初めて試験会場に辿り着けます。塾のテキスト以外の文章は読まないという勉強歴だと、対応できない生徒も多いです。

2. 大まかな主題を判別する力

この年はいわば成長物語です。もう少し詳しく言えば、未知との遭遇により視野が広がるという流れです。「もともとはこうだったけど、このような出会いにより、こんな風により成長した状態になった」という主題についての判別能力があれば、「元はどうだった?」「どんなことが起きた?」「どうなった?」というポイントを探しながら読み進めることができます。そうすると

8000字であっても「必要な情報」を頭に残しながら読み進めることができます。普段から、「どういうタイプの文章なのか」についてまとめて、確認する読み方が必要です。逆に言うと、それをしなければ8000字を一回読むだけで時間切れです。


生徒が陥りやすいのは、「8000字すべてを細かく覚えよう」として時間切れになること。
本当に必要なのは “主題に沿った骨子”を追うこと です。


(1) 全部読まない:飛ばし読みだけでなく、主語、係り受けを読み飛ばす
(2) 条件を忘れる:与えられた指示や前提情報を忘れてしまい、作業でミスをする
(3) 言い換えられない:同じ意味の日本語に変換できずに、違う言い方をされていることに気づけない。違う言い方をできない
(4) 想像できない:文字で表されている物語を映像的にイメージできない
(5) 数式化・図式化できない:文字で与えられた情報を算数語である式や図に変換できない


8000字規模の長文を読解するために必要なのは、特殊なテクニックではなく 基礎的な読書力 です。

  • 読書体力:集中を切らさず、息切れせずに一気に読み切る経験値。普段から塾テキスト以外の本も読み慣れていないと、本番で対応できません。
  • 主題把握力:文章全体の大まかな流れを判別する力。たとえば「もともとはこうだった → 出会いや出来事があった → 成長してこうなった」という型に沿って読めると、必要な情報を頭に残しながら読み進められます。

この2つがなければ、8000字をただ一度読んだだけで時間切れになります。
逆に言えば、普段から「文章のタイプと主題をどうつかむか」を意識して読むことが、長文読解に対応できる最大の基礎力になります。

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