2025年西大和学園 理科|読解力で差がつく入試問題

中学入学後に「教科書を一人で読む力」があるかどうかを確認するための問題です

【Ⅱ】

食べ物がなければ動物は生きていけません。アズキゾウムシは、アズキの表面に産卵し、ふ化した幼虫はアズキの中に入りこみ、アズキの内部を食べて成長し、やがて羽化して成虫になると、アズキの外に出てきます。アズキゾウムシが大好きな西君は、アズキゾウムシの数が、アズキゾウムシの成虫から生じる次世代のアズキゾウムシの成虫の数にどのような影響を与えるのかを調べるために、以下の【実験4】を行いました。

【実験4】 同じ量のアズキを入れた同じ大きさの飼育箱を多数準備し、それぞれの飼育箱にアズキゾウムシの成虫の雌雄(メスとオス)を1対から500対まで入れて、羽化した成虫の数を数えました。その結果が下のグラフです。ただし、羽化した雌雄の数はともに等しく、雌雄はまんべんなく交配し、産卵数も等しく、成虫は産卵後速やかに死ぬものとします。また、条件が変わらなければ、この結果は変わらないものとします。

「メモをとりながら、線を引きながら」という技術はしっかりと指導しなければ身につきません

11行の問題文です。「アズキゾウムシ」という初めてみるであろう生物の名前。そして、今から「何を何のために調べるのか」を過不足なく説明してある文章です。

普段の塾の授業であれば、1回読んだだけで解説が始まることでしょう。「アズキゾウムシっていう昆虫がいてね。これが・・・」といった具合です。これで一気にわかりやすくなります。このシステムに慣れていると、この11行の問題文を誰の助けもなく完璧に読解するというだけで脱落する受験生がいます。「読み飛ばし」や「読んだけれど、別の作業中に重要事項が抜け落ちる」と言った現象です。

シンプルに「全部読む」「疑問点があったら戻る」「疑問点を問題文の中の情報で解決する」という作業は「集中すればできる」「本番ではしっかり」という具合に精神論で何とかしようとしがちですが、「メモをとりながら、線を引きながら」という技術はしっかりと指導しなければ身につきません。

このタイプの問題は、「塾や保護者に甘やかされた受験生が中学入学後の集団授業についていけるか」を見極める良い形式だと思います。

ロジムでは「ロジカル読解力」という読解力に特化した特別授業を開設し、算数・社会・理科といった科目において教科書、問題文、解説を正確に読みこなす練習をしています。「よく読みなさい!」という声がけで終わらない「本物の読解力」が身につく授業です。


(1)全部読まない:飛ばし読みだけでなく、主語、係り受けを読み飛ばす
(2)条件を忘れる:与えられた指示や前提情報を忘れてしまい、作業でミスをする
(3)言い換えられない:同じ意味の日本語に変換できずに、違う言い方をされていることに気づけない。違う言い方をできない。
(4)想像できない:文字で表されている物語を映像的にイメージできない。
(5)数式化・図式化できない:文字で与えられた情報を算数語である式や図に変換できない