2025年愛光学園 理科|読解力で差がつく入試問題

【問題】【1】次の文を読んで、下の問いに答えなさい。

愛と光と学の3人は、5月10日の理科の授業で夏休みの宿題のために植木鉢にアサガオの種子を植えた。そのとき、まだ種子が残っていたので3人は先生に種子をもらい、だれが一番多くの花を咲かすことができるか競争することにした。その日の放課後、3人は学校と同じ植木鉢と栽培用の土を買い、自宅に帰って種子を植えた。その後、たくさん花が咲くように考えて次のように栽培した。参考までに、小学校ではアサガオを午後2時ごろまで日光が当たる場所に置き、日曜日以外の朝8時と夕方4時に水やりを行っていた。

愛:暑さで弱らないように室温を常に25℃にしたリビングに置き、朝、花の数を数えた後に水やりを行う。

光:夜でも光合成ができるように明るいLED街灯の下に置き、朝8時に花の数を数えた後と夕方4時に水やりを行う。

学:家や庭木のかげにならないように庭で最も日当たりが良い所に置き、朝、花の数を数えた後に水やりを行う。

小学校で植えたアサガオも、自宅で植えたアサガオも同じ日に子葉が開き、成長の様子もほぼ同じだった。終業式の日(7月20日)に、3人は学校で植えたアサガオを自宅に持ち帰り、自宅で栽培しているアサガオの横に置いて観察を始めた。図1は、観察期間中の最高気温や最低気温、降水量を示している。また、図2は咲いた花の数をまとめたものであり、図2-aが愛、図2-bが光、図2-cが学のものである。なお、愛は8月2日に咲いた花の数を数えた後に水やりを行い、リビングのエアコン以外の電化製品の電源をすべて切り、カーテンを閉めて、4日の夕方まで家族全員で旅行に出かけた。そのため8月3日、4日に咲いた花の数は数えることができず、図中では空白になっている。

図1 観察期間中の最高気温(◇)、最低気温(◆)、降水量(棒グラフ)

物語形式の実験問題で求められる情報整理力と対照実験の読解スキル

実験の実施とその結果について「〜することにしました」のように物語形式で進めていくタイプです。

上位校では、必要な情報やヒントをこのような形式で与えて、正確な読解力だけでなく、雑音の中でも整理しながら読み取る力が問われることが多いです。授業や議論をしながら進める実践的な読解力が問われているとも言えるでしょう。

「とりあえず全体を読んでみる」は基本なのですが、「誰が1番多くの花を咲かせるのか競走した」という冒頭の一文から、対照実験の問題であると読み取った上で、比較項目を確認して整理しながら読解することが大切です。

ロジムでは、すべての授業で「ロジカルまとめ」という時間を確保しています。その日の授業を「箇条書きにする」「表にする」「ツリーにまとめる」という作業を通じて「読解した内容を参照しやすくまとめる」力を養っています。

算数の授業の「ロジカルまとめ」
社会の授業での「ロジカルまとめ」
国語の長文読解での「ロジカルまとめ」

(1)全部読まない:飛ばし読みだけでなく、主語、係り受けを読み飛ばす
(2)条件を忘れる:与えられた指示や前提情報を忘れてしまい、作業でミスをする
(3)言い換えられない:同じ意味の日本語に変換できずに、違う言い方をされていることに気づけない。違う言い方をできない。
(4)想像できない:文字で表されている物語を映像的にイメージできない。
(5)数式化・図式化できない:文字で与えられた情報を算数語である式や図に変換できない