こんにちは。苅野です。90秒で読めるお話です。
・人は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる
・15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられる
・35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる
これは作家のダグラス・アダムスの言葉です。おそらく現在の生徒たちは、私たち講師陣や保護者とは違い、現在のオンラインの環境を普通のものとして受け入れていくでしょう。「対面でないと効果が・・」とか「対面には他にも意味がある」という言い訳は、オンラインが自然に反するものだと考える世代の抵抗感なのだと思います。
現在想像しているより、この状況は長く続くでしょう。私たちの心配をよそに、この学習状況を当たり前のものになる子供達には、「しかたなく受け入れる代替手段」ではなく、「この状況だからこそ実現する学習」を提案していくことが大事です。オンライン環境が整ってきた今だからこそ、今まで習えないとおもっていたことを習ってみよう。会えないと思っていた人と会ってみよう。
大人たちが「なんだかかわいそう」とか「こんな環境では学習が心配だ」とぐずぐずしていてはいけません。現状で意識と行動の改革にストレスを感じるのは大人です。子どもはすぐに慣れます。
そこで小さいながらも大切だなと思う2つのご提案です。
・良い教材を選ぶように、よいオンライン環境に意識を向けてみましょう。画面は大きい方がいいです。発光に対する眼精疲労を考えると、ミニプロジェクタは良い選択肢です。受講用の画面とは別に、自分のノートを手元で写せるようなカメラやスマホを別途用意すると効率的です。
・授業中のお子さんとの距離を適切に
心配なのはわかります。しかし、高学年ともなれば授業時間は友人との大切なパーソナルスペースです。嫌がっているのに聞き耳を立てて、あれやこれやと干渉するのは控えましょう。この声は生徒がオンライン授業で感じたネガティブなことのランキング第一位です。
それでは、今日も健やかにお過ごしできますように。