物事の流れをせき止めている箇所、「ボトルネック」。全体から見れば小さな箇所かもしれませんが、そこのせいで、うまく物事が進まないことありますよね。小学生の学習にも存在するボトルネックを紹介します。
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書いて理解しない 紙とペンを使わない
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漢字の学習でテキストとにらめっこをしながら一生懸命漢字を覚えようとしている生徒。
算数のテキストを復習するといって教科書を一生懸命読んでいる生徒。
います。確実に一定数います。
学習時に手を動かさない。鉛筆とノートを使わない。
これは学習効率を極めて下げているボトルネックです。
漢字の学習の時は、紙に何回も書いて覚えるべきですし、
算数の時も、必ず鉛筆と紙を使って解きなおすべきです。
人が解いた軌跡(つまり解答解説)を眺めていて、できるようになる生徒は基本いません。(一握りの秀才は別です)
単に「書いて理解する」効果にこれまで気づかずに、初めて人に言われて「なるほど、これはいい」という生徒はいいのですが、何度周囲に言われてもテキストとにらめっこして学習を続ける生徒がいます。
学習効果の向上よりも、本人の「めんどくさい」が勝ってしまっている状態です。まあ、よくいるのですが勉強する準備ができていない生徒というやつです。
”テキストにらめっこボトルネック”を抱えた生徒を見つけたら、「書いて理解するといいよ」と教えてあげましょう。何回か言っても治らなければ、これはもうどうしようもありません。
本人が勉強する状態になっていないといういい証拠です。塾に来てまで学習する意味はないので、作戦練り直しでしょう。
余談ですが、
最近個人的に大学で勉強する機会を得ました。学習する際、やはりノートをボールペンで真っ黒にしている自分がいます。概念や言葉の定義を、何度も何度も書きなぐったり、紹介されるモデルの数式を何度も何度も自分で解いている自分に気づきます。
自分で言うのもなんですが、若い頃に身につけた学習習慣ってのは抜けていないなと思いました。
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学びのボトルネック バックナンバー
学びのボトルネック01 「てにをは」について
http://www.lojim.jp/nomura/post/2614
学びのボトルネック02 音読中に読めない漢字に出会った時
http://www.lojim.jp/nomura/post/2626
学びのボトルネック03 「だとしたら」を納得できない
http://www.lojim.jp/nomura/post/2667
学びのボトルネック04 順序をもって記憶できない
http://www.lojim.jp/nomura/post/2673
学びのボトルネック05 常識や日常感覚を使ってチェックができない
http://www.lojim.jp/nomura/post/2679
学びのボトルネック06 今何を学んだ/学んでいるのかわからない
http://www.lojim.jp/nomura/post/2687
学びのボトルネック07 数字を変えたら、問題が解けなくなる
http://www.lojim.jp/nomura/post/2694
学びのボトルネック08 問題を飛ばしたがらない
http://www.lojim.jp/nomura/post/2700
学びのボトルネック09 本文に帰らない
http://www.lojim.jp/nomura/post/2708