昆虫。ひたすら昆虫。
「なんで昆虫について勉強しなくちゃいけないの?
こいつら見たことないし、これから見ることもなさそうだし。」
という質問、すごく真っ当だしすごく良い質問だと思います。
むしろそう思わずに教科書に書いてあるから、試験に出るからと勉強している生徒よりずっと頼もしいです。賢いです。
なぜ昆虫やら花やら都会の小学にとってあまり身近でもなんでもなく、将来直接関わることもほぼないだろう物事を勉強するのかといえば、
これから皆さんは、高等教育や、専門教育、または社会に出て働く際に、とあるものを調べ、理解し、課題を持ち、さらに調べ、という作業を多々行います。
薬品についてかもしれませんし、楽器についてかもしれませんし、車についてるギア部品についてかもしれませんし、トマトの市場価格についてかもしれませんし、南アフリカの通貨の供給量についてかもしれませんし、それこそ職業の数の数十倍の「研究対象」が皆さんを待ち構えています。
この時に、ものを調べていく姿勢の基礎の基礎は、皆さん小学生が「昆虫」について勉強する姿勢と大きくは変わりません。類似点と差異を探したり、分類をして全体を俯瞰したり。
簡単に言ってしまえば、昆虫の学習を通して、いざ将来何かを研究するときの視点を鍛えていると思って下さい。
「昆虫」を学習するときに、
昆虫の定義を確認しましたね。
昆虫の分類を確認しましたね。
各種例外を確認しましたね。
変遷(生い立ち・変化・移り変わり)を確認しましたね。
そして各種事項の根拠、因果関係を確認しましたね。
昆虫でなくもやることは一緒なんですよ。だいたいは。