もちろん自分が小学生の時には年金の存在なぞ知りませんでしたが

こんばんは。急に寒くなってきて首が凝ってしかたがない野村です。夜はホッカイロを首に巻いてます。

ところで小学生のみなさんは年金についてどのくらい知っていますか?そもそも年金という制度を知っていますか?(社会科の授業でやっている受験生は下手な大人より詳しいですね)
お年寄りに近い年齢になって、バリバリ働くのはきっついなあという年齢になった時用に、働き盛りの間にお金を納め、引退した後に毎月お金がもらえる仕組みがあります。これが年金です。

ウルトラ大きく2つに分けると、サラリーマンが加入する厚生年金と、サラリーマン以外(大きな組織に属さないで仕事をする人)が加入する国民年金があります。(ほんとはもっと複雑です)
今日は手っ取り早くサラリーマンではない人向けの
国民年金について、ショート講座。高学年向けです。
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国民年金は20歳になったら納め始めます。
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毎月約15,000円を収めます。
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収める期間は480ヶ月、40年間です。
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で、65歳以上になると毎年約79万円がもらえるというのが現制度です。
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なにかの都合で収められない場合、例えば、
20歳~60歳の40年で30年分(360ヶ月)分しか納めていない場合は、
360/480 × 約79万円 が65歳以降にもらえる年額です。
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わっかりやすいですね。
このくらいは知っておくとニュースがわかりやすくなっていいと思います。
ポイントは、自分が働き盛りに納めた金額がどこかにとっておかれて、65歳以上になったらそれがもらえるわけではありません。人によって寿命は違いますし。

で、今盛んにいわれてるのは、よく言う高齢化社会というもので、65歳以上の人の数は増え続けます。今もらう人が、今払う人に対して多すぎる状態になろうとしています。
みなさんがこの制度を維持する人だったらどうしますか。
・働き盛りの時に納める額を上げる
(実際、30年前に納める金額は4500円/月でした)
・年金をもらえる年齢を上げる
(70歳からもらうようにしようという議論がされています)
・もらえる年金の額を減らす
(実際、2002年には年額80万円ちょいでしたが、それが減ってきています)
あとは、
・そもそも制度を変える、
といったところでしょうか。実際、そうなってますし、議論は盛んにされているようです。

「小学生のみなさんもどんな制度がいいか考えてみましょう」
と言いっ放しにするのはよく見る乱暴なコメントですが
制度のあらましくらいは知っておくといいかもしれません。
これからこういった制度の担い手になる皆さんの知らないところで物事がどんどん決められていくのって納得いかないでしょうし、かわいそうですから。
知ったところでどうしようもないっちゃあないのですが、みなさんの中にはおそらくこの制度の変革に立ち会う人もいるでしょうし。