白くまくんおしえて その70

せいろそばがはこばれてきました。
「つゆがからいって、本当だね」
「すこしつけるくらいでちょうどいいよ」

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「そういえば、
 シロクマがあぶないってきいたけど」
そばをすすりながらラグルスくんがいいました。

「ボク?」

「ちがうよ。ホッキョクのシロクマだよ」
「えっ、どういうこと?」

「ホッキョクの氷がへっているんだって……」
「なるほど。とすると……」
どうもシロクマにあまりくわしくない白くまくん。

ラグルスくんがつづけていいました。
「シロクマは春と秋に氷の上で狩りをしているんだよ」
「ほお……何をつかまえてるの?」

「氷の下にいるアザラシだよ」

「WWFの調査によると
 地球温暖化で氷がとけるのがはやくなって
 十分な食料が確保されず……
 母乳の脂肪分がへって……
 子シロクマの生存率が低くなっているそうだよ」

「何とかしなくちゃ」
オレンジ色に燃える白くまくん。

このつづきは、もう少し先になるとおもいます……。