センスという言葉

こんにちは。竹村です。

ところで、今までもときどき「良く分からないことばについて」
といったようなブログを書いてきたような気がするの
ですが、今日は「センス」ということばについて。

「あの子は○○のセンスがある」という言葉がよく、
「あの子は○○について先天的な感覚・能力がある」というような
意味で使われます。

しかし、個人的には「センス」と言われるものの99パーセントは
後天的なものだと思っています。大概「センス」の正体は
「知識や実力の蓄積(で、無意識でも判断・行動ができること)」
だからです、

例えば、「ことばのセンス」。
より適切でかっこいいことばをえらんだり使ったりできる能力。
経験的には完全に「語彙の量」「読書量」と正の相関があります。

あるいは、「かずに対するセンス」
あるかずに関してその量のイメージをもてたり(3mってことは
僕の身長の二倍くらいか…)、
計算結果がだいたいこのくらい(10より大きくはなさそう…)に
なるだろうなとわかったりする能力。
「数を扱った量」「計算をした量」とほぼ100パーセント比例していると思います。

別に勉強に限った話ではなくて、「スポーツのセンス」は過去の
運動量と比例するだろうし、「ファッションセンス」はファッション雑誌
の購入量と比例するだろうし、「音楽のセンス」は楽器の演奏経験と
比例するのだろうと思います。

「センスがないからうまくできない」のではなくて、「うまくできない
(くらいしか蓄積がない)からセンスがない」のです。

何だって、一定量やればそれに応じて敏感な感覚が備わってくるし、
身についてきて無意識でこなせるようになってくるものです。

「才能」といっしょで「センス」も別に小学生が気にするべき内容では
ありません。