講師用?という感もありますが、授業メモです。
本日ロジカルシンキング(2,3年生用)クラスでした。
テーマは「論理性 ~はなしのつながり~」の第二回。
できる限り難しい言葉を使わずに、
話のつながりに気をつける、因果関係への意識をもつことを習慣化することを目的とする授業です。
ロジカルってそもそもなに。→話がつながってること。
話をロジカルにするためには。 →つなぎ言葉をただしく使う。因果関係をつくるための隠れた前提、および画してはいけない前提を意識する
という流れ。
「演繹と推論の違い」についても例文から、二つの「だから」の用法の違いに気づいてもらう。さらに、推論文に前提を加えて演繹文にするという練習も用意したのですが、さすがに2,3年生でできる子は数名。2、3年用のテキストからは削除の予定です。
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隠れた前提について説明するためによく使うフレーム
「よくほえる犬は弱虫だ」「うちのポチはよくほえる」「???隠れた前提???」
だから
「ポチは弱虫だ」
大人には「ポチは犬である」という前提が隠れているというのは楽勝ですが、小学生にとっては中々難しい。ホワイトボードに「ポチ」と名札のついた像の絵を書いてやっと「あー、なんだー」と。
この授業をする時は、「隠れた前提をきちんと説明するようにしましょう」と杓子定規に教えると、隠れた前提ばかりを探すアラサガシKIDSが生まれてしまうので、ここは講師にスキルと注意が必要ですね。
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最後は、復習かねてつなぎ言葉作文(チームわけ、景品付)大会。
「だから」「なぜなら」「しかし」「また」「つまり」「また/または/さらに」「たとえば」をそれぞれ最低1回使って作文しましょうというもの。チームでライティングを行い、発表し、クラス全体で「つながり」をチェックします。
勝利チームの作文です。10分以内でつくった文としてはなかなかです。
「アンパンマンは、アンパンで作られている。だから、アンパンマンという名前だ。また、メロンパンナちゃんはメロンパンで作られている。しかし、チーズはチーズで作られていない。さらに、ジャムおじさんはジャムで作られていない。つまり、アンパンマンの仲間たちの名前のゆらいはバラバラだ。なぜなら、アンパンマンとメロンパンナちゃんは食べ物で作られているからそのパンの名前だが、ジャムおじさんやチーズたちは食べ物でできていない。名前のゆらいが食べ物でできていない登場人物はいっぱいいる。例えば、ドキンちゃんやバイキンマンなどだ。」
『なぜなら』のところで「理由になっていない」という修正ポイントありますが、本人たちも発表しながら「あ、ここ理由になってない」と気づいていました。『つまり』の使い方は秀逸ですね。『つまり』が鬼門だと気づき、『つまり』以下の文章から先につくっていたあたりは流石でした。
最近ロジカルシンキングに生徒の共同作業を多く盛り込んでいこうとしています。目下の興味は生徒がリーダーシップに目覚める瞬間です。
というわけで授業メモでした。