私と同年代の親御様方、
覚えていますでしょうか、「復活の呪文」。
国民の大多数を巻き込んだといっても過言でもないRPGゲーム、ドラゴンクエスト。初代、および2作目に関しては、ゲームの途中の状態をソフトウェアの物理メモリにセーブする機能がありませんでした。途中停止状態を記録するために「復活の呪文」という暗号のような文字列を毎回控え、ゲーム再開時に毎回それを入力していましたよね。
初代作では20文字、2作目では最大52文字。懐かしいですね。ノートに毎回メモっていたわけです。
で、これ、間違えると、一回分戻らなきゃいけないんですよね。大事なアイテムを手に入れたり、難解な謎を解いた後に、復活の呪文の記録を間違え、そして最新の状態で再開できず苦労が水の泡となった時に、心の底から悔しく、そして悲しく、この世の終わりのごとく嘆いたのは私だけではないはずです。
そして知りましたよね。
「何度も見直すことが大事」
我々世代の人間が見直しの大事さを知ったのは、そして
(後ろから見なおしたり)見直しの方法を自分なりに必死で工夫したのは、
中学受験勉強の過程でも、学校に提出する宿題のためでもなく、「復活の呪文」を通してだった、といっても過言ではないと勝手に確信しております。
ロジムっぽくしめくくると、小学生に対して「見直しが大事」と連呼することよりも、小学生が「嗚呼、見直しって大事だな」と強烈に感じる体験を演出してあげるのが我々にとって大切なことだなと思います。
PS しかし、本当に我々世代はドラクエシリーズから多くを学びました。「大事なことは2回聞く」とか「薬草は買えるだけ買う。備えあればう憂いなし」とか「逃げることは負けではない」とか「賢者になれるのは遊び人だけ」とかとかとかとか。