悪のイメージ

こんにちは。竹村です。

ところで、突然妙な話題で申し訳ないのですが、
皆さん「悪」という言葉を聞いたとき何を思い浮かべますか?

人それぞれ色々あると思うのですが、
竹村は昔駒場東大前の駅に置いてあったゴミ箱を思い出します
(今でもあるかも知れません)。

何の変哲もない普通のゴミ箱なのですが、あるときゴミを
捨てようとして衝撃を受けました。
そのゴミ箱には、分別用に二つの口がありました。
曰く「缶」と「ビン」。
そこまでは普通だったのですが、その中の様子を見て、
竹村の頭の中は疑問符でいっぱいになりました。
中…仕切られてなかったんです。
「え…じゃあなんで入り口で分けさせるの?
何がしたいの?」
二三秒いろいろな考えが頭をめぐった挙句、
ふっとひとつの結論に達しました。

「ああ…思考停止ってこういうことか!」

一秒立ち止まって目的を考えれば無意味だとすぐ分かるのに、
考えない。それを思考で終わらせず、設計して製造して
設置しちゃう…現実化してしまう。

たぶん、後から「悪」ってラベリングされることの多くは
こんな風に誕生するのだろうなあ…と思いました。
たかだかゴミ箱ひとつに考えすぎかもしれませんが、
しかしたかだかゴミ箱ひとつでも生産や流通の過程で
多くの人が関わっているはずで、その間誰一人
おかしいと思うことなく駅にたどり着いた様子を想像すると
なかなか怖くないでしょうか。

とにかくそんなわけで、「悪」という言葉を聞くと、
竹村は入り口が二つで内側が一つのゴミ箱を思い出します。
また、それ以来日々「とりあえず最低限のラインとして、
あのゴミ箱みたいなものは作らないようにしよう」と
考えながら生きています。
できれば、ロジムで日々「なんで?」「どうして?」を
浴び続けている皆さんにも、(偏差値なんて気にしなくてもいいから)
ああいうものを無意識に作らない人になってほしいと思います。