割り切れていないのは問題ではなく君の思考回路

爺の代打、岩沢です。
最近5年算数の授業でしばしば思うことがあるのですが、
子供たちの「先生!割れない」という発言がとても多いです。

◎8コのりんごを4人で分けると一人何コ?

8コ÷4人=2コ ですね。

◎3コのリンゴを2人で分けると一人何コ?

3コ÷2人=1.5コ ですね。

◎5コのリンゴを3人で分けると一人何コ?

5コ÷3人=1.666・・・
ココです!
この段階で、「先生!割れない」の声が飛んできます。
たしかに小数では無理でしょう。
しかし・・・。

◎6コのリンゴを12人で分けると一人何コ?
6コ÷12人=2コ

お、お、おい!
割れないをこえて、ウソになっているぞ!

答えが整数になる(何とか頑張って÷2による◇.5までの)ものは即答に近いものの、
それ以外には反応できない事実が見えています。
さらには、最後の例のように、「都合よく答えが整数になるように考えてしまう」姿をよく目にします。
(指摘すると99%「あっ」とうっかりミスで済ませようとする子供が多いですが)

数の感覚の要素が大きいのは確かですが、
つまらない誤答を導くくらいならば「わり算→まず分数で表す」くらいに体に染み込ませた方がよいでしょう。

A÷B=A/B (B分のA)

つまり、6÷12を見たらすぐに6/12(12分の6)に、
5÷3を見たらすぐに5/3(3分の5)にできるよう、訓練するべきです。

盲点ですが、これができるだけで意外と計算問題の時間短縮につながります。

これは夏の克服課題にもってこいですよ!

参考)「÷という記号」http://www.lojim.jp/karino/2008/09/post_268.php 苅野先生のブログです