説明しなくてはわからないことは、説明してもわからない

とは村上春樹の1Q84に出てくるせりふですが、
算数に関しては、
「初見で解けなかった問題は、1回説明されたぐらいでは出来るようにはならない」
ことが言えると思います。
説明を受けて聞き取れたり、解説を読むことが出来た位で問題が解けるようになった気になる生徒は少なくないですが、1週間後に確認をするとひどいものです。
算数は解説を「読める・聞ける」と「解ける」の間に非常に大きな溝がある科目です。是非、自分の手で鉛筆を動かして解答を作り上げる練習をして下さい。
そういえば、大学の数学の入門書にはほぼ必ず「練習問題は必ず自分の手を動かして解いてみること」という注意書きがあります。数学書は概念の説明が長く、「読む」時間が長いので手を動かして解くことを忘れてしまいがちなことに対する指導者の懸念の強さから来るのでしょう。

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