白くまくんおしえて その84

<東京の坂とちがうなあ……>
白くまくんは大石丸坂をのぼっています。
ゆったりとした湾曲ながら、角度のある坂。
<山をのぼっているようだ>

「僕は小さい時に絵を描くことが好きでした。
 僕の通っていた学校は横浜の山の手という所にありましたが、
 そこいらは西洋人ばかり住んでいる町で、僕の学校も教師は西洋人
 ばかりでした……」
有島武郎『一房の葡萄』の冒頭にもでてくる、横浜山手。
コアラ編集長からの、次なる仕事の依頼です。

横浜山手は、居留外国人たちから「ブラフ」とよばれていました。
ブラフというのは、「切り立った崖」という意味です。

ブラフに点在する洋館めぐりのスタートです。
このつづきは、次回……。