立体が苦手だという生徒への対策法として良く言われる「実際に豆腐を切ってみる」という実験。「実体験」というのは教育界のマジックワードでなんとなく良さそうな雰囲気が漂っています。
「体験すること自体が目的」なのか「体験から何かを学ぶ」ことが目的なのか。意識しないと体験は出来てもそこから学ぶことは出来ません。体験から学ぶとは、そこでの経験を、似たような場面に遭遇したときに活用できる形で抽象化して吸収することです。
テキストの問題について豆腐を切って「模範解答と同じだ!」で終わるのではなく、実際に包丁が切る様を色々な角度から眺められることを活かして、
(1)平行な面の切り口は平行になる
(2)同じ面の切り口の点のみ結ぶことが出来る
などテキストの抽象的なまとめを理解することを目指しましょう。