過程をほめる

50m走で20秒かかってしまう子が10秒で走れるふりをすることは出来ませんが、算数の授業を理解出来ない生徒が理解しているふりをすることは可能です。自分の理想の姿を見せなくてはいけないという強迫観念が自己研鑽へのモチベーションを上回ってしまっている状況。私の経験では成長を妨げる一番の要因です。
「よく出来たね」という「結果」の評価を受け続けてきた子供が突如分からなくなると、今までいけないものだと考えていた「出来ない」という状況を受け入れられないのです。特に幼稚園〜低学年時の「優秀」は単に早熟でしたということが少なくないので、優秀であるために何をすべきかについては身についていないことが多いですし、保護者の方も「急に出来なくなった」とパニックに陥って子供に厳しい言葉を投げかけがち。それが萎縮を生むという悪循環です。
「よく努力した。」「間違えた問題は宝物」
わざとらしいほどに出来ないことに立ち向かう「姿勢」を評価して動機付けしてあげましょう。
授業中に「先生、そこ分からないんですけど」と手を挙げる生徒は必ず抜け出ていくものです。

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