国語教育比べ

こんにちは。竹村です。

ところで、この間部屋の掃除をしていたら、大昔に何かで読んだ
英語の国語教育に関する論文のコピーが出てきました。
そのときちょっと手を休めて読み返す中でふと思いついたのですが…

日本の国語教育って世界的に見てどのくらい進んでいるのでしょう?

そもそも、各国国語教育で扱う言語が違うもので、
なかなか比較するのもむずかしいとは思うのですが…。

あまり多くの例を知っているわけではないのですが、
個人的な主観としては、とりあえずアメリカの国語教育は
現在日本より何歩か先を行っているように思います。

例えば、読解において「リーディングストラテジー」をたてたり、
「キャラクターマップ」等の分析ツールがふんだんに用意されていたり、
「バックグラウンドノウリッジ」に注意を払ったたり、と
コンテンツとしての概念が充実している(ように思える)。

例えば、作文、発表に関しての技術が体系だってまとめられており、
その訓練に長い時間をかける(ロジカルシンキングも一部ここに含まれていますね)。
そういった部分部分において「システマッティックだな、優れているな」
と感じることがたくさんあります。

一番優れていると感じるのは、もっと抽象的な、作品に向かう態度です。
「この主人公のこの選択は、一見正しくみえるけど間違っていると思う。」
「この筆者の意見には賛成できない。」

といった意見の出る頻度が、日本のクラスから見るととても多いように感じます。
もちろん先生が「よい作品、教材だ。」と思っているものを読解していくのだから、
99%良いことが書いてあるにきまっているのですが、
だからといって賛成する意見ばかり求めるわけではない。
生徒の方も、「きっと正しいんだろうな、よく分からないけど。」
といった態度では臨まない。

もちろん、上記のアメリカ国語教育賛歌は完全に竹村の主観です。
もしかしたら、日本の方が進んでいる部分がいっぱいあるのかも知れません。
そもそも、世界全体で見たら日本の教育は国語に限らず非常に高いレベルにあるはずです。

しかし、他の国の教育に思いをはせると、なんとなく完成しているように見える
日本の国語教育にもまだまだ進歩の余地があるのではないかと期待してしまいます。