ロジム文学部 

本日ロジム文学部。
1、進捗確認
2、ちょっとした練習
3、時間のある限りアイデアを披露しあったり、ひたすら書いたり
進捗確認でどんな話書いてる?というのをみんなで話したのですが、ちょっと主題に関する意識が弱いかなと。もう少し作品を通して何を伝えたいのかというのを意識しないとちょっとだらだらしちゃうかなという印象を持ちました。

主題って読む人が勝手に読みとくものという風に考えている生徒が多いのは、国語の授業で「この文章の主題を書きなさい」に慣れすぎてる悪影響かなとも。

今日の練習パートでは、文章を面白くするコツとして登場人物の性格を、その人物の発言や行動から滲み出させる練習をしました。例えば、おっちょこちょいな人物を描く際にあえて「彼女はおっちょこちょいなところがあり」みたいな文言は入れずに表現するという具合です。

一つ今日の書いてくれた生徒のを紹介。さらっとこんなのかいちゃうんですから頼もしい限りです。
「のむ」の頼りない性格、「私」の勝気な性格がよく表現できてますよね。

(なぜか登場人物が「野村」「のむ」ですが、私とは関係ないと思います・・・。)

—————————————
二日目は、山に行くハイキングだった。
行動班で一緒になった野村亮太、通称『のむ』とあたしは、のむの歩くペースで
ゆっくり、ゆっくりとナマケモノの動き方のように歩いた。
30人で男女15人ずつぴったりわかれているうちのクラスは、男子一人、女子一人ずつの行動班をくじ引きで決めることになりのむと一緒の班になってしまった。
「もうちょっと、早く歩かない?」
「え・・先に~頂上ぅぅ・・・。行っていて~~いいです~よぉ~・・」
スローモーションで再生したような声でのんびり答えた。
「だって、一緒に行かなきゃいけないって、先生がいってたじゃん。のむ、どうせ
また先生の話しきいてなかったんでしょ?」
「ごめん・・なさ~い・・。」
のむは困ったように笑うと、走ろうとして石につまづいた。
「いぃ~~い・・っ・・いったぁ~~い―――。」
のむの耳が真っ赤に染まり、目頭からぽろぽろと・・・・。
「ダイジョウブ?」
毎度毎度の台詞はもう意味を込めて言っていない。
こんなやつと頂上行くなんて、本当に冗談じゃないよ。