5年生ももうすぐ全ての勉強内容が終わります。6年生はいよいよ試験が身近に感じられる時期です。
さて、問題演習は効率的に行いたいですよね。つまり、最小の力で最大の効果。このために意識しなくてはいけないことは、「同じ問題に取組むことを嫌がらない」ということです。
小学生学習範囲で出題できる内容には限りがあります。中学入試に関わっている人間なら誰もが気づいていることですが、「新傾向」の問題というのは、実はほとんど見当たりません。灘、開成、筑駒にしても、焼き直しがかなりの部分で見受けられます。
このような状況ですから、どの塾のカリキュラムも通常のテキストでほぼすべての必要項目を網羅しています。ですから、一度取組んで出来なかった問題に取組んで穴をつぶしていくことが最も効率的なのです。さらっと見た過去問に驚いたり、噂を聞いたりしただけで、通常テキストに穴がある状態で~中に特化したテキストなどに取組むのは実はかなり非効率。学校対策としては、ボリュームと時間のバランスに慣れる程度のことしかなく、それぞれの問題は通常テキストの問題で合格点を確保できますし、基礎の弱さを、その学校特有の難問で挽回しようなどというのは愚の骨頂です。
出来ない問題を出来るようにするなら、まずは一度は取組んだ問題から。効率を考えれば当然なのです。