反応を読ませない

こんにちは。竹村です。

突然ですが、今日はちょっとお家でお子様の宿題等を
手伝ってくださっている保護者様にお願いしたいことを書きます。

それは「なるべく反応を読ませないようにする」ということ。

賢い子どものタイプはいろいろあると思うのですが、
多くの賢い子どもの特徴として「応用がきき」「空気を読むのがうまい」
というのがあります。

応用の聞く子は課題解決がうまいので、正攻法がだめならすぐさまプランB
、プランCに移行できます。

この場合、自分の知識という資源を使って問題文と直接対決するという
プランAがうまくいかなければ、すぐさま違う資源を活用することを考えます。

問題解決に使える自分の知識以外の資源…そう、となりで問題をのぞきこんでいる
大人の知識です。

もちろん、頭がいいので「わかんないよー。答えは?」なんて直接的な聞き方はしません。
以前失敗しているので、また別のやり方に移行します。

それは、「刺激を与えて反応を読むこと」。
例えば、ゆっくりとある記号を書いてみる。書き終わったらすぐさま
後ろを振り向き、相手の表情の変化を読み取る。空気を読むのが上手な子なら、
その微妙な変化を読み取ることが出来ます。

顔に「うんうん。」と書いてあれば、下線などをひいて答えであることを
強調する。「うーん・・・」と書いてあれば、すぐ「いや、こうじゃないし」
とつぶやきながら消しゴムで消します。

たとえば、選択問題で選択肢が四つだとすれば、一つを予備知識でさけ、一つを国語力
(「この選択肢は断定調だから多分違うな」等)でさけ、最後の一つを
大人の反応でさける。

これで、解き方が全く理解できていなくても八割方「正解」出来てしまいます。

こういった解決策を実行できる知性は賞賛に値するのですが、
日ごろのトレーニングにおいては有害です。

ですので、特に低学年の利発なお子様のお勉強を手伝うときには、
ご家庭での学習にまで口を出すようで恐縮なのですが、
お子様がこちらの反応を読んでいないかどうか、
少しだけ意識を張り巡らしていただきたいのです。