港区綱坂
＜東京とは思えない静けさだ＞
白くまくんは、緑生い茂る綱坂に来ています。
イタリア大使館と三井倶楽部のあいだをゆるやかにのぼる坂道。
＜陽水の『長い坂の絵のフレーム』が聴こえてきそうだ＞
坂の中腹に説明書きがあります。
＜綱坂……平安時代……渡辺綱が生まれた……
へー、意外と単純なネーミングなんだ……＞
「もし、あんさん、落としましたよ」
やさしそうなおばあさんが、落としたメモをひろってくれたのでした。
「あ、あ、ありがとうございますっ。たすかりました！」
メモには、「たいやき」「水槽」の文字。
「あんさんかあ、最近聞かない呼び名だな……アンサン、アンサン……あっ」
このつづきは次回……。