今回で3回目となった通過算ですが、今回は通過算でよく扱われる応用問題をやって
行きます。
問題
それぞれ長さが違う電車Aと電車Bがあります。電車Aと電車Bが出会ってから通過す
るまでにかかる時間は6秒で、電車Aが電車Bに追いついてから完全に追いこすまでに
かかる時間は42秒です。電車Aの速さが時速72kmのとき電車Bの速さは時速何kmに
なりますか。
今回のポイントですが、出会うときと追いこすときの通過するまでの『距離』が同じこ
とと、それぞれに使う速さが和と差ということです。表にすると以下のようになります。
出会いで通過するまでに走った距離の和は電車A+電車B、同じように追いこしで通過
するまでに走った距離の差は電車A+電車Bとなります。距離が同じなので、速さの比
は、時間の逆比となります。
速さの和が⑦、速さの差が①ときまったので、和差算を利用し電車Bの速さをだすと(⑦-①)÷2=③となります。電車Aの速さは③+①=④となるので、④=時速72km
となります。よって、電車Bの速さは、72÷4×3=時速54kmとなります。
電車Aと電車Bのそれぞれの長さがわからなくても、合計が同じことを利用し比をとる
ことが今回のミソです。表にまとめることで、距離が一定であることに気付きやすくな
ったのではないでしょうか。距離一定→時間の比と速さの比は逆比!これをしっかりと
頭に入れておきましょう。