表にする!今週の1問 ~16回表

今週から、3回にわたって通過算をやっていきたいと思います。表にすることで楽に
なる方法を扱う前に、今回は通過算を表にまとめる基本から。

問題
長さ240mの電車が、長さ480mの鉄橋をわたるのに36秒かかりました。電車の速さは
時速何kmですか。

長さのあるものが、長さのあるものを通過する場合に走る道のりは、『自分の長さ+
相手の長さ』分走ったときです。表の距離の部分がポイントとなります。

%E9%80%9A%E9%81%8E%E5%9F%BA%E6%9C%AC1.png

これで、距離と時間がうまったので、速さが求められます。(240+480)÷36=毎秒20m
となり、毎秒20m=時速72kmとなります。

これは、かなり基本ですね。この表の2か所がうまれば、残りの1か所は計算できま
す。このような基本問題で子どもたちがよくひっかかるのは距離をきかれたときです。

問題
時速72kmで走る電車が、長さ480mの鉄橋を通過するのに36秒かかりました。このとき、
電車の長さは何mですか。

さっきの問題の、問うところを変えただけですね。表にすると、

%E9%80%9A%E9%81%8E%E5%9F%BA%E6%9C%AC2.png

速さと時間がわかっているので距離は、20×36=720mとなります。これは、自分+相手
の長さなので、自分(電車)の長さは、720-480=240mとなります。単純なことなのです
が、最後の引き忘れをする子が多いですね。あとは、480mを割ってしまうとか。
とにかく、通過算のポイントは『通過するまでに走る距離』です。ここをしっかりと
意識するために今回の表を頭に入れておくとよいですね。