チャリティ・キッズ・ベースボールスクール2014

チャリティキッズベースボール

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12月7日、明治神宮屋内練習場で『チャリティ・キッズ・ベースボールスクール』が行われた。

今回、先生を務めるのは投手は工藤、土田瑞起(巨人)、田口麗斗(巨人)、捕手は星野雄大(東京ヤクルト)、内野手は辻東倫(巨人)、奥村展征(巨人)、外野手は上田剛史(東京ヤクルト)、古城茂幸(巨人OB)、スーパーサブとして織田淳哉(巨人)の9人。

開会式でこの9人が自己紹介。プロとの遭遇にもうこの段階からウキウキ気分の子供たち。工藤の挨拶の後、まずはキャッチボールの指導からスタート。

プロが見本のキャッチボール。常に相手の胸に投げる様子に思わずため息が漏れる。そしてポジション別に分かれてのキャッチボール。例年より多めの参加者とあって、たくさんのボールが飛び交う練習場。工藤から「大人もボールから目を離さないように!」と付き添いの父兄にも注意が飛ぶ。これは子供たちへの注意でもある。
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うまくボールが投げられない子供を見つけると「体をこう使って」とアドバイスを送る。本当にちょっとしたことなのだが、見違えるようなボールを投げるようになる姿を見て、思わずうなる父兄たち。各チームの指導者は今後の指導に役立てようとスマホで映像や写真を撮りまくる。

体が温まってきたところでポジション別の指導へ移行。

やはり注目は工藤の恒例のソフトバットを使っての指導。「上から振り下ろす!」「トップの位置が大事。ここが低いとボールをコントロールできないよ」と的確に分かりやすい言葉での指導が続く。どうしても下を向いてしまう子供には「下になんか落ちてるの?」と時折笑いを交えながらリラックスさせていくことも忘れない。

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このトレーニングはいいフォームで投げられるようになるためのもの。工藤曰く「今は速い球を投げなくてもいい。コントロールに気をつけて。体が大きくなれば自然と速い球が投げられるようになる」とのこと。そして次は今年から取り入れた発泡スチロールでできたボールを投げるトレーニング。まず工藤が模範投球。投げた球は上にそれていく。子供たちが投げると球は横へそれていく。腕が横に振れてしまうと球はシュート回転となって横にそれてしまうのだという。

「スリークオーターの場合は?」と思わず指導者から質問が飛ぶと工藤は「ヒジが立っていれば回転のいい球が投げられます」と即座に答える。そう、これは投げる時にヒジを立てるくせをつけるためのものなのだ。

ソフトバットと違ってこちらは難しい。なかなかうまく上にそれる球を投げることができない。意識しすぎて地面に叩きつけてしまったり、なぜか後ろに投げてしまう子供も…。

工藤のパートを終えると今度は土田、田口のもとで実技の指導に移る。「向こうのプロ野球選手をびっくりさせてこい!」と子供たちを送り出す工藤。早くボールを投げたくて全力疾走でマウンドへ向かう子供たち。移動はきびきび、というのも大事な指導のひとつだ。

内野手はプロが転がすボールを捕って投げる、という基本の動きを反復。ここではちゃんと相手の胸に向かって投げるというのが大事。最初はファーストが球の受け手をやっていたのだが、「今度はセカンドの人がファースト役をやってみよう」とプロが提案。続いてサード、ショートもファースト役を務める。「?」の子供たちだったが、最後に変な球を投げたらファーストが捕るのが大変だということを体で感じるための練習だったと言われ、みんな納得の表情を見せた。

捕手は捕ってから素早くテークバックして二塁へ投げるという基本動作を徹底。外野手はペッパーで反応と俊敏さやフットワークを鍛える練習や後ろのフライへの対処の仕方など実践的な練習まで幅広い指導が行われた。

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あっという間のポジション別練習の後は各チーム1人ずつがプロと対戦。そしてプレゼント抽選会から閉会式へ。各選手が「いい経験になった」「プロ目指して頑張って」などと挨拶。織田は「誰のお陰で野球ができているのか考えて。お父さんお母さんへの感謝の気持ちを忘れないで」と話せば工藤は「道具を大事にしないプロ野球選手は一人もいません。プレーするだけでなく道具も大切にしてください。そして楽しく野球をしてください」と締めくくった。

(『TOKYO HEADLINE12月22日号』より引用)