今週の調べ物 小学校の土曜授業について

濁流のようにニュースや、知人の状況がタイムラインに流れてきては、それにフラッシュ的に反応したり、情報としてインプットしたりする毎日を過ごしていると、気になったことを調べたり、ゆっくり考えたりすることから遠ざかってしまいます。すると、いざっていう時に自分の考えを何も言えない人間になってしまうんですよね。それはとても恐いので、たまには調べ物を。

最近ニュースでよく見る小学生の週6日授業化の動き。ロジムでも「今週の土曜は学校があるのでお休みします。水曜に振り替えます。」という声も多く、何がどうなるのか注目したい分野です。

ざっくり調べてみました。

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【なぜ土曜に授業が必要になったか】

⇒小学生の学力が低下した(かどうかは知らないが)という雰囲気を受け、文部科学省が学習指導要領で定める小学生の授業時間数が増えた。

⇒これにより平日の授業時間数が増え、6時間授業が常態化した。

⇒一日に多くの授業をこなすのは生徒の負担が大きいということで、学校が独自の判断で土曜日に授業をやるようになった。

【今起きてる動き】

⇒学校は、本来土日は省令で「休業日」とされており、「特別な必要がある場合は授業をやってもよい」という例外規定の中で授業を行なっている状況
(東京都の例:現状月2回まで土曜に授業してOK)

⇒この省令を全国的に改正しようという動き。改正されると土曜授業は必然急増するだろうと考えられている。文部科学省は改正しようとのりのり。

⇒保護者の7割が「土曜に授業を実施したほうがよい」(横浜市教育委員会調査 2011年1月)
⇒隔週やるべき、毎週やるべきを合計すると8割の保護者が「土曜授業に賛成」(朝日新聞&ベネッセ 2013年1月)

【土曜授業は何やるの?】

現状の限定的な土曜授業の例ですが、

⇒福岡県の例ですが、「家庭・地域との連携協力による学校行事及び授業」、「保護者・地域住民への公開授業」 だそうです。
 http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/31440/1/240709-02-01.pdf

⇒都・葛飾区ですと、通常授業(のべ66校)、通常授業以外のイベント活動(のべ143校)
 http://goo.gl/zbGUR

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上記ざくっと10分リサーチで調べた結果、個人的に「え??!」と感じたのは、

学力低下したから土曜に授業やるのにイベント授業を充実させるの?というところです。

典型的な目的見失いパターンなのか、
そもそも学力低下は方便で、小学生にとって学校の影響力を増やしたいのか、もっといろいろな人に話を聞いてみたいものです。
個人的には今も昔も学校の授業時間数の多寡で学力が変わってくるとは思えないので、むしろ教材やカリキュラム、先生の質を問題視すべきですよね。

難しいことはさておき、
すごく単純に「ロジムの生徒の成績が下がりました」さて、どうする?という時に、
「まず授業時間数を増やす」という選択肢はありえません。

モチベーションを上げる工夫、宿題をきちんとやらせる仕掛け、そういうところに目を向けたいものです。

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