楽しく学ぶ のと 学んで楽しい のと

学びに楽しさを!というお題目はそこらじゅうで耳にすると思います。
カードやゲームで生徒の興味を惹きつけたり、先生が面白おかしく授業を進めたり。
ただですね、やはり教わってるほうも、そしてそれ以上に教えている方が意識すべき
「楽しさ」についての定義があります。いや、あると思っています。
①学びを促進させる楽しさ
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生徒に興味を持ってもらうための仕掛けとしての楽しさです。教えるほうが仕掛けなくても、そのものにわかりやすい「楽しさ」が含まれるものもそうです。学習パズルやゲーム、先生の漫談や冗談その他もろもろ。
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②学びがもたらす楽しさ
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知らなかったことを知ったり、わからなかったことがわかったときに感じる楽しさです。「なるほど!おもしろい!」の楽しさです。算数好きの生徒が、算数の問題をやり始めたらとまらなくなる原動力たる楽しさです。
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このふたつの「楽しさ」は同じ「楽しさ」でも、その性質、影響が大きく違います。
世間の多くの教室はどうしても①の学んでもらうための楽しさを大事にします。
周囲からみてもわかりやすい「楽しさ」ですし、②に比べれば簡単に生み出せる(指導者だけでも生み出せる)楽しさです。
①の楽しさは所詮とっかかりのための仕掛けです。もちろん大事ですが、あくまでロジムが大切にしたいのは、②の学びで得られる楽しさです。この「楽しさ」を知らずに進める学習に意味があるとは思えません。
「楽しさ」の違いを、そして大事にする「楽しさ」を絶対に忘れてはいけないと強く思います。