こんにちは。竹村です。
ロジカルシンキングでは特に顕著ですが、授業中は抽象的なことを扱うことが
多々あります。しかし基本的に人間は具体的なことのほうが理解しやすいもので、
説明するときはなるべくなるべく具体的な話におとしてやります。
また、耳慣れた親しみの持てるものの方がやさしく感じるため、
なるべく想像しやすいものを例に使います。
例えば、
「y=3xならxとyは比例するでしょ?」
より
「一本の木に三個ずつリンゴがなってるとして、木の数が2本になったら
リンゴは6つ、木の数が3本になったらリンゴは9つ、っていうふうに片方が増えたら
もう片方も増えていくでしょ?」
の方が小学生には理解しやすいはずです(ひと通り数学を修めた高校生以上の人間にとっては逆ですが)。
そこで、そんな説明の都合上、子供達に理解しやすいだろうと思って、テレビ番組などのキャラクターを使用することがよくあります。しかし、これが思ったほど上手く行きません。
ひとつは、はやりすたりが非常に速いため。
つい最近「ゲキレンジャー」という名前を覚えたと思ったら、いつの間にか「ゴーオンジャー」にかわっていて、
2009年度は「シンケンジャー」らしくて、あれ「ボウケンジャー」はもう古いの?
(というか、「レンジャー」っていう言葉はいったいどこへ?)
今はゲゲゲの鬼太郎がはやってるの?ムシキングはもう流行っていないの?
「二人はプリキュア」って二人じゃないの?
そうだよね、みんなもう2年生だもんね、アンパンマンなんてもう見てないよね、子ども扱いしてごめんね・・・。
もうひとつは、特にロジム生のご家庭では教育に関する意識が高いことが多く、
いくつかのテレビ番組を視聴させないようにされていることも多いため、
必ずしもクラス全員の共通知識であるとは限らないためです。
そういったことから、最近はテレビ番組のキャラクターを例に出すことは少しずつ減ってきました。
代わりとして、意外と使いやすいことに気がついたのが「おとぎ話」。
まずはやりすたりがないし、クラスの全員がほぼ確実に知っています。
また、私自身も勿論ストーリーを知っているため、より深くお話に密着した形でたとえ話をすることができます。
「『しかし』は結果が予想の反対になるときのをつなぎ言葉でしょ?例えば『シンデレラも舞踏会に行きたいと思いました。
しかし、着ていけるようなドレスを持っておらず行くことができませんでした。』といったふうに。」
といった感じでなかなか使い勝手が良いです。
余り子供に媚びてもしょうがないのですが、さりとて全く歩み寄らずにこちらに引き寄せることもできないので、日々少しずつ共通した知識を模索して行こうと思います。