実力

こんにちは。竹村です。
いまだに時々見かけるのですが、授業中に問題の解説を
していると「それで結局答は何なの?」と聞かれるときがあります。
当たり前ですが、問題の途中のプロセスを省いて答だけあっていることには
意味がありません。特に選択問題などでは、たとえサイコロを振ったって
1/選択肢の数の確立で正解できるのですから、運の良いときであれば
三つ四つ連続で正解していたってそんなにおかしいことではありません。

それがどんな教科で必要とされるどんな要素であれ、教室で教えて
もって帰ってほしいものは実力です。実力があるということはつまり
(たとえ無意識であっても)プロセスをたどることができるということです。

「そんなこといったってあってればそれでいーじゃん。」と考えるひとも
いると思いますが、「あってればいい」という結果だけからみても
実力があるかないかは問題になります。結果の視点から見た実力とは
つまり再現性のことです。簡単に言い換えると
「百回やって百回あってればそれでいーじゃん。」
ということです。そういうふうに言いきることができますか?

問題を解いているときに一番気になるのはやはりあっているかあっていないかで、
合っているときのうれしさが集中力やモチベーションを生むことは
良くわかります。それでも、それが前面に出すぎる余り授業中もったいない時間の
過ごし方をしてしまっては本末転倒です。

プロセスを意識することはなかなか難しいですが、
うまくできればとても大きな見返りがあります。
自分はそれができていないな、とおもったひとは
是非気にしてみてください。

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