心情の変化がよくわかる
芥川龍之介「トロッコ」
著作権が切れているので青空文庫などでも無料で読めますね!
心情の変化をもたらすのは、できごとしかありません。
一瞬のできごとで心情ががらっと変わるものもあれば、
いくつかのできごとを積み重ねてゆっくり変化する場合もあります。
「トロッコ」のつぎの部分は前者ですね。
その内に線路の勾配は、だんだん楽になり始めた。「もう押さなくとも好よい」――良平は今にも云われるかと内心気がかりでならなかった。が、若い二人の土工は、前よりも腰を起したぎり、黙黙と車を押し続けていた。良平はとうとうこらえ切れずに、怯おず怯おずこんな事を尋ねて見た。
「何時いつまでも押していて好いい?」
「好いとも」
二人は同時に返事をした。良平は「優しい人たちだ」と思った。
心情語のロジスペ 第4回心情の変化1でもじっくり解説します。
http://goo.gl/rq39fb