漢字の学習法

いよいよ1学期も終わりに近づきました。最近のアンケートでご質問の多い漢字テストの
勉強法について、少しお話しします。

ロジムの漢字テストの特徴は
1 範囲が広いこと  
2 意味を書かせること
ですが、これはこの範囲のものを完璧に暗記するという趣旨ではありません。また、ただ繰り返し学習する機会を増やすという趣旨でもございません。
漢字というものが表意文字であることを理解し、熟語そのものも意味をもっていることを意識し、その意味を考えながら、使われる漢字を想定するという学習をしてほしいからに他なりません。

なまじ範囲を狭めてしまうと、丸暗記に走りがちなのがお子様です。
しかし、それだと漢字という便利な文字の楽しさや意義には気づきません。

この間、「巣」という漢字を勉強しているお子様とこんなやりとりがありました。
「巣って何?」
「鳥とかのすみか」
「じゃあ、巣箱は?」(漢字を板書しながら)
「巣に使う箱」
「帰巣は?」(漢字を板書しながら)
「……」
「漢字読んでごらんよ」
「巣に帰る」
「そう、それでいいでしょ。」
「あ、そうか」

丸暗記ではなく、漢字の意味から熟語の意味を知る、そしてそれこそが漢字の学習なのだということを意識して学習に取り組んでくだされば、と思います。

具体的には、漢字単体の形・音読み・訓読みを覚えた後、テキストの下の練習問題に対し、熟語の意味を考えながら取り組んでみる。そして、書き終わった段階で初めて、それを上で紹介されている熟語と対照させ、間違えたものだけ意味を見ながらもう一度練習する、などという学習を心がけるとよいでしょう。6種類の文字なら20分~30分、3種類の文字なら10分~15分が目安でしょう。もちろん、慣れればもっと早くできるようになります。

いずれにしても、漢字の学習というのは、日々の習慣化が最も大切な部分でもありますし、どんどん先取りして学習していい分野です。夏休みなどはその時間をとる絶好のチャンスですね。