あっという間に12月。
来年度の時間割との格闘がようやく一段落し、6年生も佳境に入ってきた。
さて、先日大学で遺伝子関係の研究をしている知人と話をした。
声を大にして言っていたのが、「表現力」がなさすぎるということ。
国立の名の知れた大学の学生が、平気で論文に「じゃない」と書く、
文がだらだらと長かったり、途中で主語が平気で入れかわったりして当を得ない文章を書く、
そんな現状を憂いているという。
そしてまともな文章を書くな、と思ったら、
そのような学習を塾などの教育機関で学んでいた、という答えが多いそうだ。
たしかに、学校で全員の細かな修辞法を逐一教師が確認することなど
不可能なのかもしれないな、と思った。
文章を書くさいのポイントは二つ。
内容と読みやすさであろう。
そして読みやすさとは、各内容ごとのつながりがすっきりしている
いわゆる論理性と接続のしかたの意識で決まろう。
以前から私は、国語だけでなく、社会や理科も含めて、
添削の作文や記述の答案の文のつなぎ方にはこだわって赤入れをしている。
そんな文章を一度おぼえて書きなおすだけでも表現力は高まるものだ。
なんてことはない、いいものを書写するというのは、昔から
行われている表現力養成の方法論にすぎないが。
やれと言われていない直しの文章を書いてきてくれるのを見ると、
その意識の高さややる気を嬉しく感じる。
ロジムで意識している表現力が、大学機関からも求められているということを
改めて認識しつつ、生徒たちと関わっていこうと思った。
む