こんにちは。竹村です。
以前も何度か書いた気のする話題なのですが、
今日はまた基本、基礎について少し。
大雑把に分類すると、勉強には二種類しかないと思います。
「出来ないことを出来るようにする勉強」
と
「出来ることを容易に出来るようにする勉強」
、いわゆる基礎です。
別に子供に限った話ではなく、知的好奇心がかき立てられて
「あーひとつかしこくなった!」
という実感が持てるのは前者の方です。
新しい本を読んで全く意識したことのなかった視点を手に入れたとき。
それまで意味も分からずどうしても出来ないと思っていたことが
ふとできるようになったとき。
わくわくして、自分の成長を感じて、満足した気分になります。
一方、大切だとは分かっているのだけれどどうしてもモチベーションが
上がらないのが後者。特に子供だと、「大切なんだよ」と周りが口を揃えて
言っているからなんとなく大切なんだろうなあ、とは思っていても
「もう出来ることをなんでまたやんなきゃいけないの?」
というのが本音だと思います。
これが運動などであれば
「腕立て伏せもう10回できるのに、なんで今日も10回やらなきゃいけないの?」
なんて質問は出ないと思うのですが。。。そう考えると何が違うのだろう?
それでも、いざというとき本当に役に立ってくれるのはやっぱり後者の方なので、
どうしてもやってほしい勉強です。
ただ、自発的にモチベーションの上がらない勉強を大人の権威を使って
やらせすぎると、主体性が失われたり、勉強そのものに対して「つまらない」
と思わせてしまったりすることが多いのが難しいところ。
そんな時は、あえて勉強の本質とは関係ない部分で動機付けをはかってみるのも
良いかと思います。
例えば、ゲーム化して「勝ちたい」という気持ちを利用してみる。
あるいは、課題に対して何かしらごほうびを用意してあげる。
もっと単純なことで「ひたすら誉める」というのも意外と効果があります。
本当は基礎の大切さを理解して自発的に取り組んでくれれば一番だとは思うのですが、
とりあえず楽しんで身につけてもらって、あとからだんだん
「ああ、大切なことだったんだ。」と気付いてもらうのも良い形ではないかと思います。