勉強が苦手な保護者の方へ

良く質問を受けます。「家で教えることが出来ない」というお悩みです。

教えることでは出来なくても、苦手なものを学ぶ姿勢を見せるということが出来るはずです。

もの知りで勉強のできる姿を見せることは実は大した効果はありません。

それよりも、親が「常に学んでいる」「粘り強く考えている」「色々なことを調べている」という学びの基本姿勢を身近で見せることの方が効果があります。

子どもは他人の努力の過程を間近で見る機会がほとんどありません。教室内で優秀に見える同級生がどのように頑張っているかを見ることはなかなか出来ないのです。

ですから、勉強が苦手でも「教えてあげなくてはいけない」と考える必要はありません。一生懸命思考錯誤して、調べて、それでもわからないことをメモにして先生に質問に行くというサイクルを実践してみてください。

例えば私は、数学の質問を受けた時に瞬時に解説をしてあげることはありません。まず、本人が持っている問題集を貸してもらい、似た問題はないかを探してみます。そして見つけたら、それを応用できないかを生徒の前で考えます。そうすることで、生徒が自分で調べたりする方法を真似することが出来るようになるからです。

保護者の方も是非お子さんと一緒に何かを学んだり挑戦したりしてみてください。