冬期講習「作文教室」。
代々木教室では野村が久々にこの授業を担当させてもらっています。
なかなか難しいですよね、作文。
書くのも難しいのですが教えるのは実はとても神経を使う仕事です。
そもそも作文は個人の言いたいことの発露ですから、それは本来他人が直したり指導するものではないという想いがあります。
作文を指導する時のコツは
・指導者が考える書き方は一つの案にすぎないときちんと伝える。教えるのはあくまで案であって正解ではありえない。
・「こうしたら分かりやすい」という指導をする場合、生徒の作文を例に講師案を作ってみせ、比べ、本当にわかりやすくなるのかどうか生徒が納得感を得るまで話し合い、それまで安易に”修正”をさせない。
かなあと。
講師の代替案は必ず複数出すべきだとも思います。たとえ書き直しをするにしても、講師の言われるがままに書くよりも、生徒が好みの言い回しや書き方を選んだ方が必ず身になります。そして将来大きな大きな実が成ります。
作文教室は、あくまで作文の書き方を伝えて覚えてもらうのではなく、メモ(下書き)を作る方法とその効用を伝え、とかく表現を詳しく、そして面白く書く意識を高めるところまでで止めるべきですね。それ以上の指導は、「先生、ここがどうしてもうまく流れないのですがなんかいいアイデアないですか」という質問を自分でできる高学年からですね。
面白い作文を発表してクラスを笑わせてやろうと思ってくれればしめたものです。作文教室ってその経験を得ることが最大の目的だなと講習二日目、「あなたは**時計です」という第三者視点での作文の回を終えて思いました。
雑記でした。