とある生徒がロジムに参加してどのくらい経過しているのかをはかるバロメーターに、
生徒が「わからない」と口にする頻度の多寡があります。
経験が長い生徒ほど、なかなか解答に辿りつかない問題に対して「これわかりません」と言わなくなります。理解度が上がるということではなく、「わからない」で安易に思考を止めなくなります。
扱う問題や講師の問いかけの多くは既存知識を直接聞くことよりも、その知識の応用を問います。そこで「わからない」とは言いづらい雰囲気が確かにあると思います。「わからない」すなわち「頭を使ってません」となることが多いからです。だれも最初からわかってる人なんていない問題を出しますから。
「先生、わかりません」
「は?考えたの?」
「考えたけどわかりません」
「じゃあ考えたところまで説明して」
この繰り返しでいつのまにかクラスから「わかりません」が消えていきます。
(ちょうど今、野村のデスクの横の方でロジムゼミが行われています。生徒が『先生、ここまでは分かるんだけど、この先がどうしても小数にならない。計算が違うのかな。』と相談しながら自ら問題点を解決しかけてます。頼もしい。)
自画自賛ですがロジムのいいところだと思います。
何度かブログに書きましたが、安易に解答を教えて生徒-親-先生の三位一体で安い満足を得るような教室にはなりたくないものです。最近、目先の偏差値上昇を保護者が学校に要請し、長い目で見て没落していく私立の学校の話をよく聞きます。