白くまくんおしえて その77

白山を越え、ほっとしているところに
また台地が出現します。
小日向台地。
<ここは住宅街でいつも道を間違えちゃうんだよなぁ>

しばらく進むと、
鼠坂があらわれてきます。

<階段! 手すり! そして、すべり止めの「マル」!>

nezumizaka.jpg

<下りでよかった……>

鼠坂というのは、細くせまく長い坂をいいます。
都内には同じ名前の坂がいくつかあります。
森鷗外『鼠坂』には、こう書いてあります。
「小日向から音羽に降りる鼠坂と云う坂がある。鼠でなくては上がり降りが出来ないと云う意味で附けた名だそうだ。」「ここからが坂だと思う辺までくると、突然勾配の強い、狭い、曲がりくねった小道になる。」「人力車に乗って降りられないのは勿論、空車にして挽かせて降りることも出来ない。車を降りて徒歩で降りることさえ、雨上がりなんぞにはむずかしい。」

<ネズミね……ほおーっ。白くまも通れたぞ>
もちろん、こんな舗装はなかったでしょう。

すすめ、白くまくん!
このつづきは、次回……。