ロジム講師・スタッフの考えていること

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若者を潰すのは出たがり年長者

スポーツの世界でも学校や学習塾でも主役は若者で、結果を出したときに真っ先に賞賛を受けるのは彼らです。しかし、指導する立場にあった保護者や教師、コーチ陣が「自分だってトロフィーが欲しい。自分の役割に対して敬意も賞賛も出来れば立場も欲しい」という欲望を大きくしてしまうといつのまにか主役である若者が犠牲になってしまいます。小学生を怒鳴りつける少年野球のコーチも、「目の前の試験」を免罪符にした話題の教育虐待も、いつのまにか「自分自身が勝ちたい」という気持ちが強くなってしまうことが大きな原因だと感じます。

「私が後悔したくないんです」やらせすぎの保護者との会話で毎年のように耳にします。

「あいつは俺が育てたんだ」プレイヤーではない自分だってすごいんだと張り合う指導者。

かつてプロ野球のオーナーが「たかが選手が」という発言で問題になったことがありますが、若者が主役になる業界において、本来サポート役である年長者たちの「俺たちのおかげで・・・」という思いはいつも諸刃の剣です。

大坂なおみの快進撃時に、「弱いメンタルを支えたコーチとの師弟関係」がクローズアップされていましたね。大きく誇張されていましたので、テニスに興味のない方でも覚えているのではないでしょうか。

大坂なおみのプレー以上にこの関係性に大喜びしていた視聴者(ほとんどが大坂なおみより年上です)の「大活躍する若いプレイヤーには、必ずそれを導いている年長者がいてほしい願望」が満たされていたのは言うまでもありません。

というわけで、20歳そこそこの若輩者が「コーチを交代する」なんていうのは許せないんでしょう。大坂なおみが負け始めると「メンタルが弱いのをコーチのおかげで優勝できたのに、調子に乗ってコーチを交代させたから当然の報いだ」の大合唱です。

(とある人気の記事)

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敗戦のショックを隠し切れなかった大坂は会見の途中で退席した。

これに対し、チチパス選手は「言い訳にはならないと思う」と指摘。

続けて「数年前のR・ナダル(スペイン)やR・フェデラー(スイス)らは、自分のことに対してプロフェッショナルだった。彼らは、あの頃から安定していた」と述べた。

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コーチを交代させたことで本来のメンタルの弱さが出てきた(ザマーミロ)な雰囲気に沿ったチチパス選手のコメントに溜飲を下げている人は多いようですが、

Asked if things were happening too fast for him, he added: ‘I don’t think that’s an excuse. We’ve seen players my age, many years ago, I would like to name Rafa, Roger, seemed very mature and professional what they were doing. They had consistency from a young age. They always did well tournament by tournament without major drops or inconsistency. ‘Something that we as the Next Gen players lack, including myself as well, is this inconsistency week by week. 

チチパス選手は大坂なおみ選手の会見の途中退出に対して全くコメントしていません。つぎはぎどころかほぼ捏造の記事なのです。

マスコミも年長者たちの「大活躍する若いプレイヤーには、必ずそれを導いている年長者がいてほしい願望」をわかっているのです。

本来は「子どもたちのために」と行動し始めたはずなのに、「子どもたちのために行動してるんだから・・・」となってしまわないように。自戒を込めて。

※少し前から書き始めていた内容ですが、全仏で敗退して以来の大坂なおみバッシングが今日のウィンブルドン敗退でさらに盛り上がってきたのをきっかけに書き終えました。

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