解答を見る限り、とても簡単な問題です。
実際、4年生のクラスでも半数以上が1分以内に答えをだすことができました。
しかし、この問題の誤答例は、とても重要なことを気づかせてくれるものです。
試験当日も含めて、
不正解の解答のほとんどは、
「3−2=1 14÷1=14 14×2=
28段」
もしくは
「3−2=1 14÷1=14 14×3=
42段」
の
どちらかになりました。
|
|
「1回の行動で二人の差は1。
そして最終的に差は14。
つまり14回同じ行動が繰り返された。
1回につき2段(たけしくんを基準とした場合は3段)進むので
2×14=28 (たけしくんを基準とした場合は3×14=42)」
という論法です。 |
|
この誤った論法に陥っている原因は、
1. 差の単位について「歩」と「段」を混同 もしくは無視している。
2.
解答の図のような具体的なイメージをし ていない。 |
に集約されます。
この問題は、「歩く」ことによる「差」は、まず「距離」か「時間」だと
決めつけがちな生徒たちに、
問題文を読みながら
『具体的なイメージ』を描こうとしていますか、
そして
『単位 』に敏感になっていますか |
と問うているのです。