起承転結は絶対ではない

日本・アメリカ・フランスで教えられる典型的な表現形式の比較記事を紹介します。

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よくある欧米すごいという内容ではありません。文化的に重要視しているものの違いが出ているということ。
渡辺さんが述べているように大事なのはそれぞれの形式の仕組みを知り、使い分ける能力を身につけることです。

他の文化や作法を反射的に拒否したり、選ぶという作業を面倒だと感じることのない視野の広さを身につけてもらうことはロジムの目標でもあります。

苅野の体験談ですがフランスに留学していた時に小論文の形式について徹底的に直されました。日本育ちの私にとっては違和感のある順序だったり、情報だったりするのですが直される前の私の文章と見比べてもらうとフランス人のクラスメイトは皆フランス式が「分かりやすい」と評価していました。アメリカ人やイギリス人のクラスメイトはフランス式の文章指導・評価にブツブツ文句を言っていました。

それぞれに文化的な背景と効用があります。色々な型を学んで皆さんには様々な場面での対応が高まるという実益もありますが、文化の違いを楽しんでもらいたいですね。

教える側は原理主義に陥ることがあってはいけません。「個性」と「自由」という標語が大好きな日本の学校が世界で最も画一的な教育に成功しているのは有名な話です。国として良い点もあったはずですし、それをよしとする文化だったのかもしれませんが、見直すことも必要でしょう。それが我々大人の固定観念・価値観にとって破壊的であったとしても。

To see the World,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the purpose of life.