ロジカルキッズワーク発売

『ロジカルキッズワーク』入門編基礎編

『学研プラスからロジムの問題集が発売されました!!』

タイトルは『ロジカルキッズワーク』入門編(就学前~2年対象)と基礎編(1年~3年対象)。

低学年のお子さんが無理なく論理的思考力を身につけられるようになる問題集。

ロジムカラーのオレンジとブルーの表紙が目印です!(ロジ犬もいます!)
アマゾンではすでに発売されていて、全国書店には明日以降並ぶ予定です。

この記事では ・執筆の理念 ・問題集の特徴 ・使い方のコツについてお話いたします。
ご興味がわきましたら、ぜひ書店でお手にとってみてください。

http://www.amazon.co.jp/dp/4053045150 (Amazonリンク 入門編)
http://www.amazon.co.jp/dp/4053045169 (Amazonリンク 基礎編)

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理念と思い

ロジムは設立当初から、「小学生のためのロジカルシンキング」に力を注いできました。それは、これからの社会で子ども たちが「自立した人生」を歩んでほしいと思ったからです。そのためには、課題に直面したときに自ら考え、行動する力、そしてその中で他人と協力して課題を 解決していく力が必要不可欠です。できるだけ多くの子どもたちにそういった力を身につけて力強く人生を歩んでほしいという願いからロジムは出発しました。

しかし、低学年対象のロジカルシンキングの授業は簡単ではありませんでした。問題が易しすぎても、難しすぎても、はたまた1パターンであってもうまくいきま せん。長い年月をかけて教材の改変を繰り返しながら試行錯誤をし、子どもたちが楽しく学べる素材・きちんと頭を使って考えられる素材・相互の意見に耳を傾 けながらお互いを高め合える素材を追究してきました。

この2冊の問題集にはそのノウハウがぎっしり詰まっています。そして論理的に考える力 の本質を少しずつレベルを上げながら、体系的に学べるように出題しています。この本を通して、一人でも多くのお子様たちが「考えるのって楽しいね」と思 い、考えることが習慣になってくれたらいいな、と強く願っています。

特徴

その1 各巻50問 全100問の問題

入門編・基礎編の各巻50問・全100問の問題を収録しました。論理的思考を体系的に学習し、身につけるには最低限の問題数だと考えています。どの問題もなるべくお子様に身近なテーマで構成し、一見異なって見える問題も、論理的思考の過程で共通した頭の使い方を必要とするように設計しています。

各巻50問。身近な親しみやすい問題構成。

各巻50問。身近な親しみやすい問題構成。

 

その2 「読み取る/アイデアを出す/比べる/伝える」の4つのステップで構成

→詳しくは下記添付画像をクリック004-005_ロシ

その3 全問題に保護者への学習方法のアドバイス付き

全問題に問題の狙いや身につけるべき力、お子さんへのヒントの出し方・日々の生活で気をつけるべきポイントなどを盛り込んだ保護者の方へのアドバイスを収録しました。日々の生活で習慣化して使えてこそ、本当の力です。お子さんが本当の考える力を身につけてほしいと思います。(添付画像の右下の部分をご参照ください)

ロジトレ入門編P084-085その4 親子のコミュニケーションを増やす問題構成

この問題集でこだわった部分が親子の会話のきっかけに使ってもらうことです。問題の中に定まった答えのないものが多数あります。1つには「論理的思考」そのものを鍛えるのに、そういった要素が必要だからです。しかし、もうひとつの大きな狙いとして、そういう問題に親子でいっしょに取り組んでみてほしいからです。

お子さんの発想はとても豊かで、創造性に満ちています。この問題集を通して、保護者の方もお子さんといっしょにいろいろなことを考え、お子さんの考えを受け止め、広げていってあげてください。

この問題集の使い方のコツ

最後に手に取っていただいた方に、私の考えるこの問題集の使い方をご説明したいと思います。

もちろん使い方は人それぞれ、さまざまでいいと思いますが、長いこと低学年の子どもと接している私が思い描く使い方のコツをご紹介させてください。

ポイント1 取り組んだお子さんといっしょに考える

問題集である以上、お子さん一人で取り組めるよう十分配慮をして作った問題集です。しかし、もしお子さんに「何でそう思ったの?」と問いかけることができたら、この問題集の価値をもっと引きだせる構成にしています。ロジムで最も大切にしていることばである「なぜ」。お子さんの答えを受け止めながら、さらなるアイデアや言葉を引きだしてあげてください。

ポイント2 決して急がない・怒らない

各巻50問の中にはお子さんによってはとても苦労する問題も含まれているはずです。そういうときには一度その問題を飛ばして先の問題に取り組んでください。その場で「大人が方針を与える」ことが目的ではありません。お子さんが未知の問題に取り組んで考えていることが重要です。

一度目は、問題を音読ができて、何が問われているのかを言葉で説明できるだけでも十分かもしれません。どうしても先にいけないのなら、前の問題の類題などをやってもよいでしょう。また、一度「ロジカルキッズワーク」から離れて、他の学習や読書に寄り道したっていいと思います。対象年齢に幅があるのはそのためです。早く解き終わるのではなく、しっかりお子さん自身が考えたこと・お子さんが出したユニークな考えをほめてあげてほしいと思います。

ポイント3 お子さんがはまる問題はどんどん類題を

日本は問題集大国です。こんなにいろいろなタイプの問題が手に入る場所は他にはないといってもよいでしょう。「ロジカルキッズワーク」の中で、お子さんが嬉々として取り組むような問題があれば、そこをぐんぐん伸ばしてあげてほしいと思います。「ロジカルキッズワーク」が網羅的・体系的に構成されているのは、お子さんのアンテナに何が引っかかるかを保護者の方に見てほしいからでもあります。

お子さんが楽しいと感じた問題があったら、そういった問題に取り組んで、考える経験値を上げる機会を作っていただきたいと思います。ロジムの講師の面々はそういった巷の参考書の類にも精通しておりますので、ご相談があればお気軽にお声がけください。

終わりに

長々といろいろなことを書いてきましたが、まだまだいろいろとお話したいことはあります。この続き――作成中のよもやま話やもっと具体的な使い方、この問題集を踏まえて次にロジムがやりたいことなど――はまた後ほど、どこかで書けるといいなと思います。

これからもロジムは「子どもたちが自立した人生を楽しく歩んでいくため」に子どもたちの個性を伸ばし、興味を引きだしていく教室でありたいと思っていますし、教室をこえて、考える楽しさを子どもたちに伝える組織でありたいと思っています。

今回の問題集の執筆にあたっては、ロジムのみんな、学研の方々をはじめ、本当にいろいろな人に助けてもらえたからこそ、納得のいくものを作り上げられたと感じています。とてもありがたい気持ちでいっぱいです。

しかし一方で、これが新しいスタートだという想いもあります。ここまでいろいろな人に支えられてきたことに少しでも報いるためにも、私自身もさらに成長・変化していかなければいけないと心を新たにしています。

ロジムはこれからもいろいろなことに挑戦していきます。ご期待ください。