「なぜ小学生は勉強しなくてはいけないの?」坂原先生に聞いてみました!

シリーズ「おしえて!ロジム先生」。ロジムの講師がどんなことを考えているのか。
こだわりや思いが表れる3つの質問をロジムの各講師に聞いてみました。

質問ですとっておきの教授法をおしえてください

私のとっておきのアウトプットを活用した教授法をご紹介します。

子どもたちの学習は憶えること(インプット)に偏りがちで教える側もそこに重心を置いていることが多いです。憶えるだけの作業は苦しいものです。これでは脳は「学習=苦しい」と捉えてしまいます。

そこで私のとっておきの教授法!
学習内容を表面的にインプットするのではなく,さまざまなアウトプットの実践を通して,本質に立ち戻るチャンスを活かしながら深い理解へ導くという教授法です。たとえば「『ハザードマップ』を漢字で表現してみよう」といったものです。漢字に変換する際,用語の本質は何かを考えなければならないわけです。

脳もさまざまなアウトプットを通して「こんなアウトプットをするんだな」「だったらインプット情報はアウトプットに対応する形で入れておこう」と学習してくれます。問題解決に対応しやすい脳づくりもできます。さらにこのアウトプットには楽しいゲーム性を持ったものを多く採り入れています。

具体例をいくつか示すと,
「日銀のニックネーム4つを2秒以内で言ってみよう選手権」であれば,脳は日銀の4つの特徴を即座に出せるように準備するようになります。
「都道府県をカラダで表現してみよう選手権」であれば,たとえば愛知県のポーズをつくるとき,右腕で知多半島を左腕で渥美半島を意識してつくれば,脳は両腕(2つの半島)に重点を置いた形で準備するようになります。

子どもたちは夢中になって取り組んでくれるので,脳は「学習=楽しい」とも捉えてくれますね。


生徒のやる気を引き出す方法をおしえてください

とにかくアクション!とにかくアウトプット!
これに尽きます。


確認テストはすべてクイズです。生徒たちがクイズをつくり出題もします。テーマを分担して動画を作成し発表し合ったり,
学習したことを1枚の絵にしてみたり,憶えたことを発表するタイムトライアルをしたり…
やる気に火をつけるシカケがたくさんあります!


生徒から『なぜ勉強しなきゃいけない?』と聞かれた時になんて答えますか

学習をする理由はたった1つ!「新しい自分」になれるからです。

学習をする前の自分と学習をした後の自分とではすでに「別人」といえます。
「新しい自分」になることでまわりの景色の見え方も変わりますし,まわりの人の評価も変わりますよ。「自分がつくられていく」と言ってもいいですね。

たとえば私は最近,料理をするようになりました。パスタです。研究熱心なところは学生のころと変わりはなく,どうしたら作れるのか寸暇を惜しんで学習しています。数ヶ月前のまったく料理をしない自分と美味しいパスタを追求する自分とでは,全くの別人です。時間があればスーパーマーケットへ行くようになり,パスタに最適なアルミパンまで買ってしまいました。
娘とも料理の話をするようになり,たぶん父親の株も上がったことでしょう(笑)。

「新しい自分」になろう!