中学入試終了につき

本日をもって本科生、単科生含め中学入試が完全に終了。最後の最後に待ちに待った朗報が届き、合否にあまり一喜一憂しないロジムの講師一同もめずらしく大騒ぎでした。

合格させてなんぼといわれる学習塾ですが、長く指導していると「合格」をプラスにした子、マイナスとなった子様々です。「不合格」に関してもまた同様。1月31日と2月6日。ほんの一週間です。子供達自身は何も変わっていなくても、「合格」した子と「不合格」だった子とでは外野は全く違った目で見ます。詮索し、余計な評論をしてきます。中学受験に向かわせるのであれば、学力と同時にそのような外野に対応する強さを身につけさせなくてはならないと強く感じています。

しかし、実際に経験しないとわからない「一発勝負」の緊張感。結果のみが掲示されるという残酷さ。外野があまりにも多くなり、中学受験がつきつける「合格」と「不合格」は子供達の手では扱えないぐらいの影響力をもってしまったのではないかという感もあります。入試当日に応援に行くと、試験会場にすいこまれていく子供達のあまりの小ささに毎年愕然とします。教室の中では余り気付きませんが、やはり社会の中で見れば本当に未熟な子供です。

中学受験という大会に何を見出して参加するのか。親と子、そして指導に当たる講師の目線をきちんと合わせていないと、その結果は良くても悪くても子供達の視界を曇らせます。結果が出てからあたふたする大人の姿と発せられる空虚な言葉を子供達は冷静に見ています。合否がでるまでの学力に関しては、本人次第、「親の受験」などありえないと思う私ですが、「結果をどのように活かせるのか」についてはやはり「親の受験」であり「指導者の受験」であることは間違いないのでしょう。