といったのは、18世紀から19世紀に活躍した数学者ドイツ人数学者のガウスです。
物理学や天文学など多岐にわたって様々な貢献をし、これが有名!と彼の功績を挙げるのは難しいですが、小学生にも分かる彼の発見を1つ。
「曲面の曲がり具合は、「高さ」という基準を考えなくても測定できる。」
通称「ガウスの驚愕(驚異)の定理」。発見したガウス自身が非常に驚いた定理です。
みなさんも直感的に、ある平面が平らか曲がっているかというのは、その平面上である部分とある部分の高さが違うことではないかという感覚はお持ちだと思います。証明は省略(大学2,3年レベル)しますが、ガウスはこの「高さ」を考える必要はないことを示しました。「高さ」とは、その曲面を外から見ないとわかりませんよね?ビルの中にいる人は、自分が何階にいるかを把握できないのと同じです。ガウスは、ビルの中にいたまま自分の地上からの高さがわかるということを証明したようなものです。これは確かに驚愕です。
この定理の応用として様々な本に紹介されている事実を最後に紹介します。小学生の多くが知っていますね。
「球面上の地図は、その距離を保ったまま平面の地図に変形することができない。」
つまり地球儀上で測定できる距離を、すべて正確に再現した紙の地図は作れないということです。
身近なことを数学的に考えることができると、楽しくなります。