そろそろ学校側も新入生の受け入れのばたばたが落ち着き、外部向けのイベントがはじまっていますね。
文化祭、説明会、最近では体験授業など色々な催しがあります。いったいどこを見ればよいのか、どのような学校が本人にあっているのか。情報過多でもはや混乱の極みといった保護者の方も多いようです。
文化祭や説明会で一方的に与えられる情報は漠然としていることが多いです。現役の中学生・高校生を見ていて、学校によって大きく違いがあり、学校生活の楽しさや充実度を左右しそうだと感じるポイントを4つ紹介します。
・部活の日数と期限
学校によっては学業優先や宗教上の理由で部活の日数に制限があります。特にスポーツ系を希望されている方はきちんと確認しましょう。あと、進学校では高2で引退という学校もあります。高2で引退というシステムだと、最後の1年は他校の3年生と試合をし続けて引退ですから、現実的に全く勝てずに終わります。また指導者(顧問)の専門性の高さも重要です。
・宿題
カリキュラム以上に、生活全般に大きな影響を及ぼすのは宿題の量と質です。主要科目の予習・復習だけでなく、脳トレのような宿題までサービス満点な学校もあります。自分のペースで勉強したい人には大きなお世話ですし、保護者向けのパフォーマンスとして無駄に多い学校もありますから、きちんと確認しましょう。この点見誤ると地獄の6年間です。
・校則と生活指導
基本的に法律違反をしなければOKという学校もあれば、軍隊なみの学校も。これも入学後の快適性を大きく左右します。特に女子は躾け系の授業などもあり、あわないと非常に窮屈な学校生活になります。
・英語の講師陣
最近の大学受験において、傾向が最も大きく変化しているのが英語です。ここ数年で文書読解能力重視からコミュニケーション能力重視になっています。勤続何十年のベテランの学校の先生が、実践的な英語能力&指導力に長けているとは限りません。最先端の英語を指導出来る体制が整っているかどうかは要確認。慶応大学の湘南藤沢キャンパスの入試が始まった頃、全く対応できなかった学校の先生は多かったですし、現在でも東大の作文や要約などの採点、指導が出来ない先生は普通にいます。
最後の英語以外は、好みの問題ですが、子供にとってはとても大きな問題です。進学後に「合わない」「つまらない」などと言い出す場合、人間関係以外ではほとんどこれらが原因です。お金を払う親の視点では充実していると感じるサービスも、実際にそれを受ける子供にとって心地よい範囲なのかどうかはしっかり見極める必要があります。